長く使えて、心から気に入れるベッドを選ぶ。

2025.03.21

はじめに:安価なベッドから感じる不安と理想のベッドフレーム

安い組立式ベッドを使っていて、「ギシギシと軋む音が気になる…」「フレームが心もとないかも?」と不安を感じたことはありませんか?皆さんの中にも、どうせなら、長く使えて、おしゃれで丈夫なベッドフレームを選びたい!そんな思いが芽生えてくるのは、ごく自然なことです。

実際、ベッドフレーム選びは快適な睡眠や安心感に直結する大事なポイントです。毎日使う家具だからこそ、デザインと耐久性の両方に満足できる一台を選びたいものですよね。

本記事では、最近のベッド事情をふまえつつ、長く使えるベッドフレームの選び方についてやさしく解説していきます。

最近のベッド事情:配送重視で増える“簡易型フレーム”

フラットパック

近年、ネット通販や量販店などで目にするベッドフレームの多くは、「自分で組み立てられる」ことをウリにしたフラットパック式。省スペース梱包が可能で、引っ越し時にも持ち運びしやすいというメリットがあります。

ただ、その一方で「パーツを細かく分け、ネジでつなぎ合わせる構造」が増えた結果、耐久性には少し不安が残るケースも。使用を重ねるうちに軋みが出たり、ネジが緩んできたりと、見えない部分に負荷が溜まってしまうことがあります。

木製ベッドの中には、フレームを複数のパーツで構成するものもあり、継ぎ目に負担が集中すると、使っていくうちに揺れや歪みが出てくることも。

実は「少しきしみが気になる…」という声には、こうした構造が影響していることもあるのです。

当店のオリジナルベッドも組立式の商品はございますが、設計の段階で補強や安定感にこだわり、長く心地よく使えるよう工夫を重ねております。

また、配送効率を重視した結果、材料の厚みやフレームの太さなどが削られている製品も少なくありません。その分軽くて扱いやすいのですが、耐久性の観点では心もとない構造となっていることも。長く安心して使いたいなら、パッと見の便利さだけではなく、構造そのものにも目を向けてみるのがおすすめです。

サイドフレームは「1本もの」がおすすめ

1本のサイドフレーム

ベッドフレームの構造で注目したいのが、左右を支える“サイドフレーム”です。ここが1本の無垢材や厚みのある合板で作られているかどうかで、ベッド全体の安定感が大きく変わります。

継ぎ目のない1本もののフレームは、接合部が存在しないため構造的に一体化しており、荷重がフレーム全体に均等に伝わります。その結果、特定の箇所に負荷が集中しにくく、体重が自然に分散されやすくなるため、長年使っても軋みにくく、フレームの歪みやたわみも発生しにくいのが特徴です。また、見た目も美しく、すっきりとした印象に仕上がります。家具としての存在感にも差が出るポイントです。

さらに、サイドフレームがしっかりしていると、床板(すのこや合板)との接地面も広くなり、横揺れや沈み込みが起きにくくなります。ベッドの構造における“背骨”のような存在なので、ここはぜひこだわりたいポイントです。

中には、サイドフレームを複数の部品でつないでいるタイプもありますが、こうした構造は使っていくうちにわずかなズレや緩みが起こることもあります。特に頻繁に分解・再組み立てをしない方や、引っ越しの予定が少ない方であれば、最初から継ぎ目のない1枚板で作られたフレームを選んでおくと、より長く安心して使い続けられるので、おすすめです。

耐久性を見極めるための4つのチェックポイント

長く使えるベッドフレームを選ぶうえで、確認しておきたいポイントをまとめてみました。

1. 耐荷重の表示

フレームには「耐荷重○○kg」という表示があることがあります。二人で使う場合は200kg以上が理想。重さに耐えられる=強度がある、という目安になります。寝返りによる揺れも少なくなるため、睡眠の質にもつながります。

2. 脚やフレームの太さ・数

脚が細すぎたり、フレームの厚みがないと、長期間の使用には耐えにくいです。脚が5本以上あると荷重を分散でき、安定感も増します。特に中央に支えがあるかどうかも見ておきましょう。

3. 使用されている素材

無垢材は、集成材や合板に比べて強度や耐久性に優れており、しっかりとした重みと質感が魅力です。ただし、そのぶん価格も高くなりがち。コストとのバランスを考えるなら、厚みがしっかりあり丁寧に加工された集成材でも、十分に安定感のあるベッドフレームを選ぶことができます。見た目や機能性の工夫がされていれば、集成材でも長く安心して使える選択肢になります。

4. 軋み防止の工夫がされているか

ネジ部分にゆるみ止めのパーツがあったり、接合部にフェルトやゴムが挟まれていたりするかどうか。長く使うほど重要になるポイントです。こういった配慮がされているベッドは、年月を重ねても快適さが持続します。

デザインと耐久性は両立できる

無垢材ベッドフレーム

「丈夫なベッド=ごつくて無骨なデザイン」というイメージがあるかもしれませんが、最近は違います。無垢材の風合いを活かしたデザインや、シンプルでミニマルなアイアンフレームなど、インテリアになじむ見た目と頑丈さを兼ね備えたものが増えています。

特に人気なのは、ロータイプで高さを抑えたフレーム。部屋に圧迫感を与えず、なおかつ安定感もあり、子どもがいる家庭でも安心です。低めのベッドは空間が広く見えるというインテリア効果も期待できます。

また、細部の仕上げにこだわっているベッドは、長く使っていても“安っぽさ”が出にくいのも魅力です。裏側の金具や接合部の処理、脚の底の保護材など、見えにくい部分までしっかり作られているベッドは、実際の使用感も良好です。

長く使うために。選ぶだけじゃなく、使い方も大切

いくら良いベッドを選んでも、使い方次第では劣化が早くなってしまうことも。以下のようなポイントも意識すると、より長く快適に使えます。

  • 定期的にネジを締め直す
  • フレームと床の間にホコリがたまらないよう掃除する
  • マットレスのローテーションや、湿気対策も忘れずに
  • 直射日光が当たる場所では、木材の変色や劣化を防ぐためにカーテンやブラインドで対策する

ベッドは“使いっぱなし”になりがちな家具ですが、少しの手入れで快適さがずっと続きます。

おわりに:毎日使うものだから、選ぶ基準は「10年先」

親子でベッドでほほ笑む

毎日使うベッドフレームは、知らず知らずのうちに、あなたやご家族の暮らしを静かに支えてくれています。

仕事でくたくたになって帰った日も。
お子さんと笑いながら飛び跳ねた休日も。
何気ない日常のすべてを、そっと受け止めてくれている存在です。

だからこそ、今日選ぶその一台が、10年後も変わらずそこにあって、
「これにしてよかったな」と思えるものであってほしい。

長く使えて、心から気に入れるものを選ぶ。
それは、これからの毎日の“心地よさ”を選ぶことなのかもしれません。

あなたの暮らしに、ぴったりと寄り添う一台に、どうか出会えますように。

お困りの際はご遠慮無く、お電話もしくはコンタクトフォームよりお問い合わせください。

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ベッドに合わせるマットレス選びについては、こちらの記事をご覧ください。

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