マットレスを比較する際のポイントとは?マットレスの種類も併せてご紹介

2019.11.12

新しくマットレスを選ぶ際、種類が多すぎるため、何を基準に選んだら良いかわからなくなることはありませんか。自分の身体に合ったマットレスを使用することは、睡眠の質を高め、日々の健康を保つためには必要不可欠です。この記事では、マットレスを比較して選ぶ時のチェックポイントや、マットレスの種類と特徴をご紹介します。

マットレスを選ぶ際に比較すべきポイント

マットレスには正しい睡眠姿勢を促し、寝返りを打ちやすくさせる役割があります。身体に合わないマットレスを使用していると、十分な深い睡眠が得られません。
起床後も身体がだるいと感じたり、腰痛や肩こりといった症状が出やすくなったりします。
マットレスを比較して選ぶ際は、

  1. マットレスの寝心地
  2. 腰への負担の配慮
  3. 収納のしやすさ
  4. 通気性の良さ

という4つのポイントに、着目しましょう。

マットレスの寝心地

寝心地といっても、さまざまな意味合いがあります。ここでは特に、

  1. 反発力
  2. 体圧分散
  3. 底付き感
  4. 寝返りのしやすさ
  5. 日本人の体格に合うか

という5つの要素に分けて考えていきます。

正しい睡眠体勢に必要な反発力

睡眠時の姿勢を大きく分類すると、仰向け、横向き、うつ伏せの3パターンがあります。うつ伏せや、横向きの姿勢でないと寝られない方もいらっしゃるでしょうが、背骨のことを考えると最適な睡眠体勢は仰向けです。

マットレスを選ぶ際は、仰向けで寝たときに背骨に沿って身体を正しく支え、椎間板の負担を減らしてくれる適切な反発力のものを選ぶべきです。

高反発マットレスは、理想的な姿勢が維持しやすく、腰痛や肩こりが気になる方に適切です。

低反発マットレスは、腰痛の悩みがなく、柔らかい寝心地を好む方におすすめです。マットレスは、自身に合った適切な反発力のものを選びましょう。

睡眠時の体のストレスが左右される体圧分散

身体の偏った部位に負担がかからないよう、適切に体圧分散し、しっかりと身体を支えてくれるマットレスを選ぶことが大切です。

マットレスが硬すぎると、体の凹凸に沿ってマットレスがフィットしないため、肩甲骨とお尻に負担がかかってしまいます。

逆にマットレスが柔らかすぎると腰が落ち込み、姿勢が「くの字型」になるので、腰痛の原因となってしまいます。

質の良い睡眠に影響する底付き感

マットレスの厚みについても気を付けておく必要があります。

寝たときに底付き感があると、腰に負担を与えてしまい、質の良い睡眠から遠ざかってしまいます。

したがって、ベッドフレームや床に置いて使用する場合、高反発マットレスであれば厚さが10cm以上、低反発マットレスであれば12cm以上のものを購入することをおすすめします。

一方で、あまりにも厚さがありすぎると、寝起きが不便になりますので、必ず自分の身長や脚の長さに合ったものを選びましょう。

寝返りのしやすさ

人は睡眠中、体内に流れる血液やリンパ液を全身に循環させるために、一晩に20回以上寝返りを打ちます。

また、寝返りは、身体の歪みを矯正して疲労回復する働きや、布団と身体の間の熱を放出して体温調節する働きがあります。寝返りには、安定した眠りを保つために重要な役割があるのです。

寝返りが少ない方は高反発のマットレスを選ぶことで、スムーズな寝返りが打ちやすくなります。

逆に寝返りが多すぎて睡眠が浅い方は、低反発のマットレスを選ぶことで、寝返りの回数が減り、安定した睡眠が得られます。

日本人の体格に合うか

欧米で流行しているマットレスが日本人の体格にフィットするとは限りません。日本人は体が小さく、華奢な体格です。

このため、柔らかすぎるマットレスでは、背中や腰が部分的に落ち込んでしまい、起床時に腰痛を感じやすくなります。

日本人が畳の上に布団を敷いて寝ていたのも、日本人の体格に合ったスタイルだったからです。このことから、日本人は低反発マットレスよりも高反発マットレスが合う傾向にあります。

腰の負担への配慮

腰痛になる原因として、背骨のゆがみ、筋肉の緊張やねじれ、急激な腰への負担が挙げられます。

腰痛を防止するためにも、普段から腰へ負担をかけないことが重要です。硬いマットレスは、寝返りを打ちやすいですが、腰部分の背骨のカーブ部分に負担が掛かります。逆に、柔らかすぎるマットレスは、身体が沈み込んでしまいます。

腰痛でお悩みの方は、身体が沈みすぎず、寝返りも打ちやすい高反発マットレスを使用することをおすすめします。

収納のしやすさ

マットレスを頻繁に収納する必要がある場合、コンパクトに収納できる低反発のマットレスを選ぶと良いでしょう。高反発が好みであれば、折りたたみ式の3つ折りや、5つ折りのマットレスが収納しやすく、おすすめです。

通気性の良さ

カビ対策のために、通気性の良い材質を選ぶこともマットレス選びのポイントです。高反発マットレスは比較的通気性が良く、低反発マットレスは身体に密着するため、蒸れやすい傾向にあります。

マットレスの種類と比較

参考:ベッドサイズの種類は体格・使用人数・部屋に合ったサイズを選ぼう
マットレスにはさまざまな種類がありますが、ここでは、

  1. コイルマットレス
  2. ウレタンマットレス
  3. ファイバーマットレス
  4. ラテックスマットレス

という代表的な4種類のマットレスの特徴をご紹介します。

耐久性が高いコイルマットレス

コイルマットレスとは、マットレス内部の構造にコイルが使われているものを指します。最も一般的なマットレスで、価格や種類が豊富にあります。

コイルマットレスは耐久性と通気性に優れているのが特徴です。大きく分けてボンネルコイルとポケットコイルの2種類が存在します。

ボンネルコイルマットレス

ひとつひとつらせん状に巻いたコイルスプリングを全面に配列し、連結した作りのマットレスです。コイル同士が繋がっているので、体全体をサポートしてくれる、硬めのしっかりとした寝心地です。通気性も良く、寝返りが打ちやすいマットレスです。

しかし、横揺れを感じやすいので、寝返りの振動が隣で寝ている人に伝わりやすいという特徴があります。

ポケットコイルマットレス

コイルスプリングをひとつひとつ円筒形の袋に入れ、それらをすき間なく並べた作りのマットレスです。独立したコイルが体のラインに沿ってしっかり体重を支えてくれ、体の部位に合わせて体圧分散してくれます。

横揺れが小さく、丈夫で通気性も良いマットレスです。ボンネルコイルに比べると価格が高く設定されています。

コストパフォーマンスに優れるウレタンマットレス

スポンジや断熱材に使われる、ウレタンという素材で作られたマットレスです。ウレタンの持つクッション性で体全体を支える構造で、高いフィット感があります。

高反発ウレタンマットレス

体圧分散性に優れ、耐久性があるため、長時間使用しても劣化しにくく、寝返りが打ちやすいのが特徴です。
コイルマットレスには劣りますが、通気性も良いです。

また、低反発ウレタンマットレスよりも軽く、扱いやすいため、移動も楽に行えます。価格も低反発ウレタンマットレスよりリーズナブルです。

低反発ウレタンマットレス

包み込まれるような柔らかい寝心地で、体型に合わせてぴったりフィットしてくれます。横向きで寝たい方も圧迫感を感じる事がありません。

一方、寝返りが打ちにくく、人によっては腰痛が悪化する恐れがあります。

また、身体にぴったりと密着するので、通気性は高反発ウレタンマットレスに劣ります。

清潔感を保ちやすいファイバーマットレス

自宅で丸洗いできるマットレスです。ファイバーマットレスは、ポリエチレンといわれる繊維を、絡め合うようにして編んだ素材が使われています。

高反発のウレタンマットレスに似て、硬めのしっかりとした寝心地で、寝返りが打ちやすいのが特徴です。通気性にも非常に優れ、寝汗や湿気が内部にこもらないので、カビやダニ、汗の臭いに悩む心配がありません。

さらに、定期的に洗うことで清潔な状態を保てるので、常に清潔な状態を保ちたい方におすすめです。

難点として、熱に弱いため、70~90度で溶け出す恐れがあります。電気毛布と併用する場合には注意が必要です。

また、厚みが3cm~5cmと薄いため、人によっては底付き感が気になることがあります。

独特の柔らかさと弾力性を兼ね備えるラテックスマットレス

ゴム特有の柔らかさと弾力性を兼ね合わせた新しいタイプのマットレスです。体圧分散力に優れ、ゴムの柔らかさと反発力の絶妙なバランスで体をソフトに支えます。

天然ラテックス100%のラテックスマットレスであれば、自然の抗菌作用により、アレルギーの原因を減らしてくれる↑、耐久性にも優れています。

しかし、通気性が悪く、夏場は蒸れを感じることがあります。また、品質が良い天然ラテックスマットレスを購入する場合、価格が高くなりがちです。

まとめ

ここまで、マットレスを比較するポイントと、各マットレスの特徴を解説しました

「マットレスの寝心地」、「腰への負担の配慮」、「収納のしやすさ」、「通気性の良さ」という4つのポイントさえしっかり押さえておけば、マットレス選びに迷うこともなくなります。

ご紹介した内容を参考に、ご自身にぴったりのマットレスで、快適な睡眠を手に入れてください。

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