マットレスの種類を徹底解説。基礎知識を身につけて、快眠を手に入れよう

2019.11.13

最近、満足のいく睡眠はとれていますか?
睡眠の質を上げるためには、体に合った寝具を使用する必要があります。
特にマットレスは、体全体を支えているため、睡眠の質に大きく関わってきます。
この記事では、知っておきたいマットレスの種類や選び方、マットレス購入後のお手入れ方法についてご紹介します。

マットレスの基礎知識

そもそも、なぜマットレスを使う必要があるのでしょうか。
マットレスの役割と構造を知り、こまめにお手入れすることによって、今まで以上に質の高い睡眠を得ましょう。
ここからは、

  1. マットレスの役割
  2. マットレスの構造
  3. マットレスを長く使うためのお手入れ方法

をそれぞれ解説していきます。

マットレスの役割

マットレスの役割は、質の高い快適な睡眠をサポートすることです。マットレスは、体圧を分散させることによって体への負担を軽減します。

人は睡眠時の仰向けの姿勢で、頭・背中・腰・足の4箇所に自重を受けます。中でも、腰に最も重力がかかります。このため、自分に合ったマットレスを使用しなければ、腰痛を招く恐れがあります。

マットレスの構造

毎日何気なく使用しているマットレスですが、内部には、快適な睡眠のための工夫が隠されています。
マットレスの内部は、ブランドやメーカーによって多少の差はあれど、おおかた

  1. キルト層
  2. クッション層
  3. スプリング層

の3つのパーツに分かれています。
構造としては、「キルト層→クッション層→スプリング層→クッション層→キルト層」という順番で層が積み重なっています。

キルト層

肌に接するパーツです。
肌に直接触れるため、やわらかく繊細な生地が使われています。多くの場合、汗や湿気が逃がせるよう、通気性の高いものが使われます。

クッション層

クッション層は、保湿性や吸湿を担うパーツです。
スプリング層で使われているスプリングコイル(ばね)の痛みを和らげ、快適な寝心地を保ちます。

スプリング層

スプリングコイルが並ぶパーツです。

寝転んだ際に心地よい弾力が感じられるのはこのパーツのおかげです。スプリングコイルの並び方や種類によって寝心地が変わるため、マットレスの構造の中でも重要な層です。

マットレスを長く使うためのお手入れ方法

マットレスは毎日使うものですから、徐々に消耗されていきます。
ここでは、マットレスを長く使うためのお手入れ方法を3つご紹介します。こまめに正しいお手入れをし、マットレスを長持ちさせましょう。

ベッドパッドを敷く

おすすめなのは、「汗取りパッド」と「寝心地調整パッド」を一緒に使うことです。「汗取りパッド」は、マットレスへの汗染みやニオイをカットしてくれます。丸洗いできるため、お手入れも簡単です。

「寝心地調整パッド」は、硬めのマットレスやスプリングが体に当たる感覚を和らげてくれます。洗濯機で丸洗いできないものが多いため、汗取りパッドを上に敷いて使用しましょう。

定期的に干す

日光が直接当たる場所で定期的にマットレスを干しましょう。
干すことによって、湿気やニオイを放出することができます。干すタイミングは2~3ヵ月に一度を目安にして下さい。

マットレスを回転させて使う

マットレスは、購入から2~3ヵ月を目安に、頭と足の部分を回転させ、老朽化を防ぎましょう。

ずっと同じ面や同じ方向で使用し続けると、スプリングコイルの消耗を早めてしまいます。購入から6ヵ月目になったら、マットレスの表と裏をひっくり返しましょう。

それ以降は3ヵ月スパンで回転・ひっくり返すを繰り返すと、長持ちします。多くのマットレスは、裏表・上下対称に構成されているため、全ての面をローテーションしても、寝心地は変わりません。

マットレスの種類・特徴

どれも同じように見えるマットレスですが、種類や特徴はさまざまです。

マットレスの種類や特徴を知り、自身に合ったものを見つけましょう。ちなみに、ここで触れるコイルとは、「らせん状のばね」を指します。

ここでは、

  1. インコイル・ノンコイルのマットレス
  2. スプリングタイプのマットレス
  3. ウレタン・樹脂タイプのマットレス

のそれぞれの特徴を解説していきます。

インコイル・ノンコイルのマットレス

インコイルは、コイルが入っているマットレスを、ノンコイルは、コイルを一切使用していないマットレスを指します。

インコイルは、コイルの隙間があるため通気性に優れており、耐久性もあります。

ノンコイルは、マットレスを畳んで収納することができ、インコイルと比較して、手頃な価格で購入できます。

スプリングタイプのマットレス

スプリングタイプのマットレスは、インコイルです。

ここでは、3種類のインコイルのマットレスの特徴をご紹介します。それぞれマットレス内部のコイルの構造が異なるため、好みのフィット感を選ぶことができます。

ボンネルコイル

ボンネルコイルは、マットレスの内部のコイルをばねで連結してあるタイプです。

すべてのコイルが連結されているため、1箇所に重みが加わると全体が連動して沈み、体を全体で支えます。

ボンネルコイルは、しっかりした寝心地のため、畳に布団を敷いたような寝心地を好む方や寝返りを多く打ちたい方におすすめです。

ポケットコイル

ポケットコイルは、蜂の巣のような形で1つひとつのコイルが包装され、独立しているタイプです。重みが加わった箇所だけが沈むため、体のラインに沿ったサポート力が特徴です。

ボンネルコイルが全面で体を支えるのに対し、ポケットコイルは点で支えます。

ポケットコイルは、反発が小さく振動が伝わりにくいため、細身の方や2人以上で寝る方におすすめです。

高密度スプリング

高密度スプリングは、ボンネルコイルをより高密度に配置したタイプです。別名で、「ハイカウント」とも呼ばれています。

ベッドに慣れていない方や畳に布団を敷いたような寝心地に近いものを求めている方、高齢者の方におすすめです。硬めのマットレスのため、体重による浮き沈みを防いでくれます。

ウレタン・樹脂タイプのマットレス

ノンコイルタイプのマットレスには、「低反発」「高反発」の2種類があります。
また、素材によっても通気性や耐久性、機能が異なります。ここでは、それぞれの特徴についてご紹介します。

低反発マットレス

低反発マットレスは、体の形に合わせて体圧を分散させることができるタイプです。
体に負荷をかける反発力が働かないため、包み込まれるような心地よさを体感できます。

体を支える力が弱いため、寝返りがうちにくく、通気性が良くないというデメリットもありますが、ふかふかの柔らかいマットレスでぐっすり眠りたい方にはおすすめです。

高反発(ウレタン)マットレス

ウレタン製の高反発マットレスは、加重しても沈み込まずに跳ね返る、反発力の高いタイプです。

体があまり沈み込まず、寝返りが打ちやすいのが特徴となります。

ウレタンフォームの密度が高いものを選べば、へたりにくく、耐久性があります。腰痛持ちの方や横寝が多い方におすすめです。

高反発(樹脂)マットレス

樹脂製の高反発マットレスは、糸状の樹脂を固めた素材で作られているタイプです。

空気の層が多いため、通気性が優れています。樹脂でできているため、丸洗いも可能です。

ノンコイルで通気性や衛生面、適度に硬い寝心地を求める方におすすめです。

マットレスの選び方

ここからはマットレスの選び方をご紹介します。

マットレスは、一般的に人数分のサイズを選びがちですが、自身の睡眠スタイルを見直し、快適に眠れるものを選びましょう。また、腰痛持ちの方は、体格によって適したマットレスが異なります。

サイズの選び方

マットレスのサイズ選びに決まりはありません。1人で寝るからといって、必ずしもシングルサイズのマットレスおよびベッドフレームが適しているとは限りません。

「手足を思いっきり伸ばして寝たい方」「寝相が悪い方」「寝返りが多い方」は、セミダブル(横幅120cm)を選べば、ゆったりと眠れます。

睡眠スタイルに合ったマットレス選びをしましょう。

腰痛に悩む方のマットレスの選び方

腰痛持ちの方は、「腰部分をしっかり支えられる程度の適度な硬さ」のマットレスを選ぶ必要があります。柔らかすぎるマットレスは、腰が「くの字」に曲がってしまい、硬すぎるマットレスは、腰が浮いてしまいます。

どちらも腰痛を悪化させる原因となるため、実際に寝心地を試してから購入する必要があります。

マットレスの硬度は、体格によっても異なります。体重の軽い方は、ウレタン系の低反発マットレスを、体重が重めの方や男性は、高反発マットレスを選ぶことをおすすめします。

店頭で寝心地を試す際のチェックポイント

店頭でマットレスの寝心地を試す際にチェックするポイントは、「仰向けに寝た時も、立っている時と同じS字姿勢が保てる」かどうかです。

背中を頂点にして、腰の凹みとお尻の一番高い位置を線で結んで、横から見た寝姿がS字の体勢になっているのが理想です。

また、横向きに寝る、寝返りを打つ等の姿勢を試し、不自然に感じるパーツや圧迫感がないかチェックしましょう。即決せずに、時間を置いてから再度試すことも重要です。

まとめ

マットレスのお手入れ方法や種類、選び方についてご紹介しました。
マットレスは、睡眠や健康を左右するため、実際に店舗に足を運び、自身に合ったものを選ぶ必要があります。
また、機能性を維持して長持ちさせるためにも、定期的なお手入れを欠かさないようにしましょう。

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