快適な睡眠のためのマットレス掃除・お手入れ方法

2024.03.18

マットレス掃除は健康にも重要

マットレスの清潔を保つことは、快適な睡眠だけでなく健康を維持する上でも非常に重要です。よく寝ているはずなのに体調がイマイチといった体の不調は、マットレスのコンディション不良が原因で発生している可能性もあります。

マットレスにはダニやカビが繁殖しやすく、また皮脂や汗などの汚れが蓄積することで時間とともに快適さを失っていきます。しかし、定期的なお手入れをすることでこれらの問題を防ぎ、マットレスを長持ちさせることができます。

敷布団とは扱いが違うため、意外と知らない人が多いマットレスのお手入れですが、この記事では、マットレスの掃除方法やポイントを頻度別、問題別に詳しくご紹介していきます。

マットレスは正しくお手入れすることで長持ちする寝具です。

毎日のお手入れ

布団をめくっての換気

起床後は、毎朝布団をめくってマットレスに風を通すことが大切です。敷布団や毛布をしっかりとめくり、マットレスが空気に触れることを意識しましょう。

夜間にかいた汗や湿気を放出することでダニやカビの繁殖を予防することができます。また、この習慣はマットレスの臭いや湿気による不快感を減らす効果も期待できます。

汗をかきやすい季節には、布団をめくるだけでなくシーツも取り替えて風通しをすることが推奨されます。窓を開けた風通しの良い室内で、壁にマットレスを立てかけておくと効率よく湿気の発散ができます。

注意点として、化学繊維が素材となっていることが多いマットレスは、直射日光に当たると表面生地が劣化する恐れがあります。そのため、ベランダや日光が強い窓際での日干しは厳禁です。部屋の中で干す場合でも、日が当たらず風通しのよい場所で陰干しをしましょう。

ただし、湿気の多い季節や雨の日は、窓を開けることでかえって湿気を室内に取り込んでしまう場合があるため、季節や天候と相談しながら風通しを行うようにしましょう。

風通しができない日に備えて布団乾燥機を用意するのもよいでしょう。除湿器やエアコンでも寝室やベッド周辺の湿度を下げることはできますが、ふとん専用に作られた布団乾燥機のほうが手早く簡単で、ダニを駆除するといった便利な機能もあるためオススメです。

週次のお手入れ

シーツとまくらカバーの洗濯

週に一度は、シーツや敷きパッド、まくらカバーを洗濯しましょう。直接肌に触れる部分だからこそ、常に清潔を保つことが重要です。洗濯することでダニや菌の繁殖を防ぎ、快適な睡眠環境を保ちます。

シーツやカバーもさまざまな素材がありますので、洗濯表示を確認し、適切な洗濯方法を選んでください。また、洗濯後はできるだけ早く乾燥させることがカビ防止に繋がります。

洗濯する機会の多いシーツは、1枚しか持っていないと洗濯と乾燥が間に合わないことがあります。最低でも2枚用意して、ローテーションで使うことをおすすめします。

月次のお手入れ

掃除機での清掃

月に一度はマットレスの表面に掃除機をかけて、ホコリや髪の毛、皮膚片などを取り除きましょう。これらはダニのエサとなり得るため、定期的に除去することが重要です。

掃除機をかける際には、マットレスの隅々も忘れずに。特に縫い目や折り目など、ダニが隠れやすい場所に注意して掃除機をかけてください。

マットレスの表面は凹凸があったりメッシュ生地であるため、掃除機のヘッドをふとん用のものに変えたほうがスムーズです。

毎月といわず頻繁に掃除機をかけたい、いちいち掃除機を持ってくるのが大変という場合は、ハンディサイズの布団専用クリーナーをベッドの近くに置いておくのも手です。

ベッドパッドなどの洗濯

マットレスだけの寝心地を調整するためのベッドパッドや、ペットを飼っていたりお子様のおねしょ対策などで防水性のあるマットレスプロテクターを、マットレスとシーツの間に挟んで使っている場合もあると思います。

そういったケースでも、シーツだけでは汗や皮脂を全て吸収することはできないため、定期的な洗浄が必要です。マットレスに触れるものを清潔に保つことは、ダニやカビの防止にも有効です。

ベッドパッドやマットレスプロテクターは素材によって大きく洗濯方法が異なりますので、洗濯表示を必ず確認してください。

季節ごとのお手入れ

マットレスのローテーション

マットレスは同じ面だけを使っていると一か所だけ凹んだり汚れたりなど、部分的に劣化が進んでしまいます。

これは、3カ月に1度の間隔でマットレスの頭側と足側を入れ替えたり、表と裏をひっくり返したりすることで同じ場所だけ劣化が進むことを防げます

陰干しをしたり掃除機をかける際にマットレスを動かすのであれば、一緒にローテーションもやってしまえば特別な手間は掛かりません。

注意点として、表と裏でローテーションできるのは両面(リバーシブル)で使えると明記された製品のみとなります。片面仕様のマットレスは裏側が使えませんので、その場合は頭側と足側のローテーションだけ行いましょう。

掛け布団や毛布のクリーニング

いくらマットレスが綺麗でも、掛け布団や毛布が手入れされていなければ、そこから汚れ・カビ・ダニが移ってきてしまいますので、こちらも忘れずに洗濯しましょう。

大抵の毛布は家庭用洗濯機で洗うことができるため、季節ごとといわず毎月の習慣となれば理想的です。

一方で、掛け布団のクリーニングは専門業者に頼まなければいけないケースもあるため、冬の布団を片付けるタイミングなどで計画的に行いましょう。

製品によっては洗濯機で洗える掛け布団もあります。家庭用の洗濯機に入らなくても布団が洗えるコインランドリーもありますので、清潔を重要視するのであれば洗える布団を選ぶのもよいでしょう。

年に1回のお手入れ

プロのクリーニング

マットレスの深層部まで徹底的にクリーニングするためには、2〜3年に1回の専門業者のプロによるクリーニングがおすすめです。特に、自分では落としにくい頑固な汚れや手の届かない内部の汚れ、ダニやカビを徹底的に除去できます。

プロのクリーニングサービスを利用することで、マットレスを根本から清潔に保つことができるため、健康的な睡眠環境を維持しやすくなります。

ただし、クリーニングできるのはポケットコイルなどのスプリングを使用したマットレスがほとんどで、ウレタン素材のマットレスはクリーニングできない場合が多いため、発注する際にはしっかり業者に確認しましょう。

また、クリーニング料金も決して安くはないため、買い換えと値段的に大差ない場合もあります。スプリングが弱っていたり破れやほつれがあるなど、マットレスに劣化や寝心地の低下がみられるようであれば新品への買い替えも検討してみましょう。

マットレスの劣化がどの程度の状態であれば買い替えを検討するラインなのか分からない場合は、マットレスの寿命についてまとめた関連記事を参考にしてみてください。

まとめ

マットレスの定期的なお手入れは、快適な睡眠はもちろんのこと健康維持にも欠かせない重要な習慣です。

数年に一度のプロのクリーニングまで、しっかりと計画を立てて実践しようとするとなかなか難しくなりますが、日々の風通しやシーツ交換、季節ごとの掃除といったちょっとした手間を毎日続けるだけでもマットレスの状態維持には十分な効果があります

常に清潔な状態を保つことで、ダニやカビのリスクを減らし、へたりにも対応することができます。快適で健やかな睡眠環境を保つためにも、今回紹介したマットレスのお手入れ方法をぜひ参考にしてください。

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