汚い言葉を叫ぶと身体の痛みだけでなく、心の痛みも緩和される?
椅子の脚に小指をぶつけた時など、思わず「チクショー!」のように汚い言葉を大声で叫んだことはありませんか?
この現象が生じる理由は、大声で罵ることで、闘争・逃走反応が起き、覚醒状態になることで、痛みの抑制が働いたのではないかと考えられています。
また近年では、孤独や恥のような社会的ストレスを感じた際に大声で罵った場合にも、心理的苦痛が軽減することが分かっている様です。
「馬鹿野郎!」や「くそ!」などの汚い言葉は、一般的には口にしない方が良い思いますが、実はそのように罵倒することで痛みがましになることが分かっている様です。
確かにこうした事はすでに実感がありませんか?
しかしここからはあまり聞いたことのない話になるかもしれません。
興味深いことに、罵倒することで得られる効果は身体的な痛みへの耐性だけではないことがわかっているのです。
なんと罵倒は孤独や不安などの心理的な苦痛に対しても耐性を強くするというのです。
タンスの角に足の小指をぶつけたときの「クソッ!」や昔にしてしまった恥ずかしい出来事を思い出すときに「あークソ―」と言うことは、実際のところ理に適った行動だと言えます。
例え普段は上品な人でも、痛みに対して思わず汚い言葉が出てしまうのは、知らないうちに罵倒と痛みの関係性を理解して、無意識のうちに実践しているからなのかもしれませんね!