快眠の常識!マットレスの”寿命”は何年?買い替えの判断と長持ちさせるコツを解説

2024.04.08

マットレスの寿命は快眠に関わる

眠りは人生の3分の1を占めており、心身の健康維持には質の良い睡眠が欠かせません。

快適な睡眠環境を整えるにはマットレスの役割が重要ですが、長年使い続けると劣化して快適性が失われてしまいます。しかし、具体的にマットレスは何年使ったら寿命なのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、マットレスの寿命について、素材や種類別の違い、交換のタイミングの見極め方、寿命を延ばすためのメンテナンス方法など、幅広く解説していきます。

常に快適なベッド環境を手に入れて、気持ちの良い睡眠を楽しみましょう!

マットレスの上で気持ちよさそうに寝ている猫

マットレスの種類ごとの寿命

マットレスには様々な種類があり、素材や構造によって寿命が大きく異なります。それぞれの特性を理解することが、適切なマットレスを選ぶ上で重要です。

スプリングマットレス

比較的、寿命が長いのがポケットコイルやボンネルコイルを使用したスプリングマットレスです。

スプリングマットレスは、コイルスプリングを内蔵した構造になっています。代表的なものとして、ポケットコイルとボンネルコイルがあります。

ポケットコイルマットレスは、それぞれのコイルが個別に袋に入った状態で独立しているためヘタリ具合が分散され、7~9年ほどの寿命が期待できます。

一方、ボンネルコイルマットレスはコイル同士が連結されており、マットレス全体に負荷が掛かるためヘタリが生じやすく5~8年が寿命の目安です。

使用者の体重や使用環境によって耐用年数は変化しますが、構造上ポケットコイルマットレスの方がウレタンに比べ長持ちしやすいといえるでしょう。

しっかりと手入れをしながら適切な使い方を続ければ10年でも使える可能性があるのがスプリングマットレスの特徴です。

ポケットコイルマットレスの中身のスプリング
ポケットコイルマットレスはコイルが独立しているので体にフィットするのが特徴です。

ウレタンマットレス

ウレタンマットレスには、低反発ウレタンと高反発ウレタンの2種類があります。

低反発ウレタンは体圧分散性に優れますが、耐久性が低く3~5年程度が寿命です。一方の高反発ウレタンは、弾力性と通気性に優れ5~7年ほど使用できます。

低反発ウレタンマットレスが劣化すると身体の沈み込みが大きくなり寝返りしづらくなるなど、睡眠の快適性を損なうため、寝心地の低下を感じるようであれば早めに買い換えることが重要です。

三つ折りウレタンマットレス
ウレタンマットレスは比較的安価でコンパクトに折りたためるなどの特徴があります。

ラテックスマットレス

ラテックスマットレスは天然素材のゴムでできており、体圧分散性と通気性に優れています。耐久性が高く、6~8年ほどの長寿命が期待できます。一方、加熱や紫外線にさらされるとひび割れが生じやすいため、夏の高温や太陽が当たる場所に置かないなど取り扱いには注意が必要です。

ファイバーマットレス

ファイバーマットレスは、繊維状の詰め物を使用したマットレスです。軽量でコストがリーズナブルな反面、寿命は4~6年と比較的短めです。繊維の劣化が進むと、体圧分散性が低下し、寝返りが打ちづらくなります。

マットレスの交換タイミング

マットレスの劣化は睡眠の質を下げるため、寝て起きても疲れが残っていたり、寝姿勢が悪くなることで腰などに痛みを感じることがあるなど、健康に悪影響を及ぼします。

毎日使う重要なアイテムですので、適切なタイミングで買い替えることが大切です。

マットレスの劣化サイン

マットレスは内部の構造を直接見ることができない作りになっていますので、見た目では品質の劣化がわかりにくく買い替えの判断が難しいアイテムといえます。

実際に横になってみて、感触や音で違和感がないかチェックしてみましょう。

劣化の兆候となるチェックポイント

  • 主に中央部など部分的なくぼみやへたり
  • 寝返りの際のバネの突き上げ感
  • キシミ音やギシギシ音
  • 反発力の低下、体が床につくような底つき感
  • 寝付きや寝起きの悪化
  • 朝起きた時に感じる腰痛や肩こりなどの不調

このような症状が現れた場合は、マットレスの買い替えを検討する時期です。状態に不安がある場合は、専門店に相談するのも一案です。

マットレスの目安寿命

一般的なマットレスの目安寿命は以下の通りです。

毎日私たちの体重がかかるマットレスは知らないうちに痛んでいきます。上記のような劣化のサインを特に感じていなくても、目安の年数が近づいたら買い換えることをおすすめします。

マットレスの種類目安寿命
ポケットコイル7~9年
ボンネルコイル5~8年
低反発ウレタン3~5年
高反発ウレタン5~7年
ラテックス6~8年
ファイバー4~6年
※一般的な耐用年数を示していますが、使用環境によって前後するためあくまで参考となります。

ただし、個人の体重や使用頻度によって前後する場合があります。健康で快適な睡眠のためにも、定期的にマットレスの状態を確認することが重要です。

マットレスの寿命を延ばす方法

日頃からマットレスに適切なメンテナンスを行うことで、劣化を遅らせ寿命を延ばすことができます。

陰干し

マットレスには寝汗などの湿気が溜まります。湿気はマットレスの劣化を促進する要因の一つなので、湿気を取り除くことで寿命を延ばすことができ、爽やかな寝心地を取り戻すこともできます。

湿気の除去は、風通しの良い室内でマットレスを壁に立てかけて陰干しをします。週1~月1程度のペースで行うとよいでしょう。

ただし、日光を当てる日干しはNGです。多くのマットレスは表面の生地に化学繊維を使用していますが、化学繊維は日光で劣化する恐れがあり、かえって寿命を縮めてしまうことがあるため注意が必要です。

こまめな除湿はカビの繁殖を予防するには最も有効な対策です。マットレスのお手入れとしても基本となりますので、普段から意識的に風を通すよう心がけましょう。

上下・表裏の入れ替え(ローテーション)

側面にハンドルが付いているマットレス
製品によっては入れ替えがしやすいハンドル付きのマットレスもあります。

マットレスの同じ面だけを長期間使い続けると体重の掛かる箇所が偏るため、ある箇所だけ大きくくぼんだりやへたりが生じます。

定期的に上下や表裏を入れ替えることで、へたりを均等化できるため、マットレスの寿命を延ばすことができます。

上下入れ替えは3ヶ月に1回、表裏入れ替えは6ヶ月に1回を目安に行うと良いでしょう。寝返りの際の違和感なども、その都度マットレスを動かすことで軽減できます。

このように使う面をローテーションする方法は、ホテルなど宿泊施設でも行われているため、マットレスの状態を長く維持するために有効な手段といえるでしょう。

注意点としては、上下を入れ替えるのはどのマットレスでもできますが、表裏を入れ替えられるのは両面仕様のマットレスのみとなります。片面仕様のマットレスより価格は上がりますが、使用年数が延ばせることを考えると両面仕様マットレスのほうがコストパフォーマンスが高いといえます。

マットレスプロテクターの使用

マットレスプロテクターを使用すると、汗やホコリ、ダニなどからマットレスを守ることができます。プロテクターは簡単に洗濯できるので、定期的な交換をすることで、マットレスを清潔に保つことができます。

また、防水加工されたプロテクターを使えば、マットレスに液体をこぼしてしまっても染み込みを防げます。子供やペットがいたり介護が必要なご家庭や、賃貸住宅などできるだけ汚れを防ぎたい物件では特に活用したい商品です。

マットレスの破棄・リサイクル

マットレスの寿命が尽きたら、適切に処分する必要があります。粗大ごみとして捨てる他にも、リサイクルショップやマットレスメーカーの回収サービスを活用するのが良いでしょう。

自治体の粗大ごみ収集

不要になったマットレスは、自治体の指定する収集日に粗大ごみとして捨てることができます。自治体によってルールが異なるので、事前に処理方法を確認しましょう。一般的に有料になるケースが多く、処理手数料が必要になります。

リサイクルショップへの買取・引取り

まだ使えるマットレスであれば、リユース品としてリサイクルショップへ売却することができます。査定に通れば買取してもらえますし、引取り依頼することも可能です。マットレスの状態次第ですが、無料で引き取ってもらえるケースもあります。

メーカーの回収サービス

マットレスメーカーによっては、新品購入時に古いマットレスを引き取るサービスを提供しているところがあります。購入する新しいマットレスと同時に、不要になった古いマットレスを回収してもらえます。有料のサービスが一般的ですが、料金は比較的安価に設定されています。

まとめ

以上、マットレスのお手入れや状態を確認する方法をご紹介してきました。

マットレスの寿命は、使用する素材や構造によって大きく異なります。スプリングマットレスであれば7年以上、ウレタンなどは3年から7年が目安となります。

マットレスの劣化は睡眠の質が低下する原因となり、健康にも悪影響を及ぼします。そのため、定期的にマットレスの状態を確認し、適切なタイミングで買い替えることが重要です。

併せて、マットレスのメンテナンスを心がけることで、寿命を延ばすことができます。湿気の除去、向きの入れ替え、マットレスプロテクターの使用など、様々な対策が効果的です。

マットレス本来の機能を維持し、ゆったりとした眠りを確保するために、適切なケアを怠らないことが大切です。

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