快眠へのカギ「マットレスの上に敷く」寝具の賢い選び方

2024.04.01

はじめに

睡眠は人生の3分の1を占めており、質の良い睡眠を取ることは健康維持に欠かせません。マットレスはその重要な役割を担っていますが、上に何を敷くかによってマットレスの寿命や寝心地がさらに左右されます。本記事では、マットレスの上に敷くさまざまな寝具の種類と特徴、選び方などについて詳しく解説します。

寝具の種類と特徴

マットレスの上に敷く寝具には様々な種類があり、それぞれ異なる役割や特徴を持っています。代表的なものとしては、シーツ、敷きパッド、ベッドパッド、マットレストッパー、マットレスプロテクターなどが挙げられます。

シーツ

シーツはマットレスの上に直接敷く寝具で、清潔さを保つために必須のアイテムです。綿100%のものが一般的ですが、近年では吸湿速乾性に優れたポリエステル混素材のものも増えています。洗濯頻度が高いため、汚れが付きにくく丈夫な素材が好ましいです。

シーツには、マットレス全体を包むように被せるボックスシーツと、上からかける平シーツの2種類があります。ボックスシーツは全面にゴムが付いているため、マットレスにしっかりとフィットします。寝返りでずれることがなくシワもできにくいのが特徴です。一方、平シーツは掛け布団のように上からかけるだけなので、寝返りの際にずれてしまうことがあります。

どちらのシーツも脱着の手間はそれほど差がありませんので、ずれにくいボックスシーツがおすすめです。

清潔さを保つためこまめに洗濯することを考えると、シーツは複数枚用意してローテーションで使うとよいでしょう。

敷きパッド

敷きパッドは、マットレスの直接的な汚れを防ぐためのパッドです。薄手で洗濯も簡単なため、頻繁に交換できるのがメリットです。一方、寝心地の改善効果はあまり期待できません。

敷きパッドには、吸水性や抗菌防臭加工がされているものが多く、汗対策として役立ちます。肌触りがひんやりとする冷感素材の製品もあるため、夏場だけ敷きパッドを使うのもよいでしょう。

ほとんどの敷きパッドはウォッシャブルな製品ですので洗濯機で丸洗いが可能です。素材はコットンや綿混合が一般的です。

ベッドパッド

ベッドパッドは、マットレスの保護と快適な寝心地を両立させた製品です。厚みがあり体圧分散性に優れているため、腰痛対策にも効果的です。ただし、洗濯が難しい点が欠点です。

ベッドパッドには、綿やウール、ポリエステルなど様々な素材のものがあり、肌触りや通気性、保温性などが異なります。また、抗菌防臭加工、吸湿発熱・冷感機能付きのものもあり、年間を通して快適に使えます。

敷きパッドとベッドパッドは同じものを指す場合も多いので、購入する際はパッドの厚みや効果などをしっかり確認しましょう。

マットレストッパー

マットレストッパーは、マットレスの上に重ねて使う寝具で、寝心地の調整や保護を兼ね備えています。厚さは3~5cmが一般的で、高密度で体圧分散性に優れた素材が使われています。

マットレストッパーには、高反発ウレタン素材やジェルメモリーフォーム、パーム繊維、ラテックスなど様々な中材が使用されており、硬さや弾力性がさまざまです。また、冷感素材やメッシュ素材による通気性向上、抗菌・防ダニ加工などの機能も備えられています。

マットレスプロテクター

マットレスプロテクターは、マットレスを汚れや傷から直接保護する寝具です。防水性や吸水性などに優れた素材が用いらるため、子供のおねしょ対策や介護に使われますが、寝心地を考慮したものではないため、プロテクターの上にシーツや敷きパッドを重ねて使うのが一般的です。

マットレスプロテクターには、ボックス型とフィッティングシート型の2種類があります。ボックス型は四隅にゴムバンドが付いており、フィッティングシート型はマットレス全体を覆う形状になっています。ウォッシャブルなものも多く、手入れが簡単です。

寝具の選び方

マットレスの上に敷く寝具は、寝心地や体型、生活スタイルなどに合わせて適切に選ぶ必要があります。それぞれの特徴を理解し、使用目的に合った製品を組み合わせることが大切です。

寝心地の改善

肩こりや腰痛などの体の不調に対応するには、寝心地の良いベッドパッドやマットレストッパーがおすすめです。体圧を分散し、理想的な寝姿勢をサポートしてくれます。素材や硬さ、厚みなどを自分の体型に合わせて選びましょう。

女性や子供のように体重が軽いと、ポケットコイルマットレスはスプリングの反発が強く感じるかもしれません。そういった場合は、低反発のベッドパッドを敷くとフィット感が上がります。

男性など体重が重い方は、マットレスの沈み込みが深くなり寝返りがうちにくくなるなど、スプリングの硬さが身体とマッチしていないケースがあります。そういった場合は、高反発のベッドパッドを選ぶと足りていない反発力を多少補うことができます。

大きな体の不調や睡眠の質にそれほど不満がなく、少しだけ寝心地を変えてみたいという場合もあります。ポケットコイルマットレスだとスプリングの感触を感じてしまう、といったケースもあるでしょう。

そういったケースでは、薄手の敷きパッドを使うのが手軽な方法です。高反発ウレタン入りのものなら、適度なクッション性も期待できます。

敷きパッドは値段も安いものが多いので、いくつか種類を揃えて肌触りの違いを楽しむのもよいでしょう。

汚れ対策

マットレスの寿命を延ばすためには、汚れから守ることが重要です。敷きパッドやマットレスプロテクターを使えば、汗や皮脂などの汚れなどからマットレスを守ることができます。マットレスの汚れ予防は、カビやダニの発生を抑えることにも繋がります。

子供と一緒に寝るご家庭、犬や猫などの動物を飼っている場合では、防水性や抗菌、防臭や消臭機能のある製品を選ぶと安心です。ウォッシャブルなものを選べば、定期的な洗濯も可能なため衛生的に使うことができます。

また、季節に合ったケアも必要となります。特に日本の夏は気温と湿度が高いため寝汗が多くなります。冷感素材を使用したものや、水分の吸収に優れた生地を使用した製品も多くありますので、夏だけ敷物を変えるというのも良い方法です。

一人暮らしでベッドをソファ代わりにしている場合も、食べ物や飲み物がこぼれますので汚れ対策は大切です。

通気性と温度調節

マットレス自体は気軽の買い換えられるものではないため、寝心地はシーツや敷きパッドで調整することになります

夏場は蒸れを防ぎ、冬場は保温性が求められます。その点からも、寝具の素材選びが重要になります。

表面にしっかりとした厚みのウレタン層があるマットレスは、体温を逃がしにくいため夏場は暑さを感じて寝苦しいことがあります。そうした悩みでは、さらさらのメッシュ素材やひんやり感のある冷感素材のベッドパッドを敷くことで、肌に触れる部分の不快感を軽減してみるとよいでしょう。

夏は綿やメッシュ素材、冷感素材が有効です。一方、冬はウール混や中綿入りのマットレストッパーなどが適しています。また、年間を通して快適に使えるよう、通気性と保温性を両立した製品も増えています。

おすすめの寝具

ここまでの内容をもとに、おすすめの寝具をいくつかご紹介します。寝具は組み合わせることで機能が高まるため、使用目的に応じて上手に組み合わせましょう。

夏場におすすめ

  • 冷感ボックスシーツ
  • 吸水速乾敷きパッド
  • ジェルメモリーフォームマットレストッパー

夏場は汗をかきやすいため、吸水速乾性と涼しさが重要になります。冷感ボックスシーツと吸水速乾敷きパッドの組み合わせで、ベタつきを抑え快適に眠れます。ジェルメモリーフォーム製マットレストッパーは体圧分散と通気性に優れ、熱がこもりにくいのが特徴です。

冬場におすすめ

  • フランネルボックスシーツ
  • 中綿入りベッドパッド
  • 体圧分散ラテックスマットレストッパー

冬場は保温力が求められます。フランネル素材のボックスシーツと中綿入りベッドパッドを組み合わせれば、暖かさを保ちながらマットレスを保護できます。体圧分散に優れたラテックスマットレストッパーなら、寝返りもスムーズで快適な寝心地が得られるでしょう。

腰痛対策におすすめ

  • アンカーフィットボックスシーツ
  • ラテックス三つ折りマットレス

腰痛がある方は、体圧を分散してくれるラテックスマットレストッパーがおすすめです。三つ折り式なら折りたたんで収納も可能です。アンカーフィットボックスシーツを合わせれば、マットレスにしっかりフィットし、寝姿勢の安定にも役立ちます。

まとめ

マットレスの上に敷く寝具は、快適な睡眠環境を実現し、マットレスの寿命を延ばす重要な役割を担っています。

シーツや敷きパッド、ベッドパッド、マットレストッパー、マットレスプロテクターなど、用途に合わせて適切に組み合わせることが大切です。

寝具選びの際は、素材や機能性、体型・体調などを総合的に考慮し、自分に最適な寝具を見つけましょう。

質の良い睡眠は健康の源泉。寝具選びを通じて、リフレッシュできる睡眠空間を実現できるはずです。

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