すのこベッドを選ぶときのポイントとは?メリット・デメリットもご紹介!

2019.11.21

すのこベッドは、湿気の多い日本に合ったベッドです。

この記事では、「すのこベッドはどのようなベッドなのか」「メリット・デメリットは何か」といった概要をご紹介します。また、すのこベッドを買うときのポイントや、合わせる寝具の選び方も合わせて解説します。

すのこベッドとは

板や竹を、少しずつ間を開けて並べて横板に打ちつけたものをすのこ(簀の子)と呼びます。

「すのこベッド」とは、底面がすのこ状になっているベッドです。 板の間に空気が通るので湿気の多い日本の気候に適しています。

すのこベッドには大きく分けて2つのタイプがあります。置いたままで使う「据え置き型」と、寝ていないときに折りたたむことができる「折りたたみ型」です。

参考:あなたに合う折りたたみベッドはこれ!折りたたみベッドの特徴、種類、腰痛、選ぶ際のポイントをご紹介

すのこベッドのメリットとデメリット

通気性が良いことがすのこベッドの最大の特徴です。

通気性の良さから夏場は涼しく過ごせますが、冬になると少し寒く感じられることもあります。通常のベッドはマットレスと一体で使うことが想定されています。

また、すのこベッドはマットレスだけではなく、布団と一緒に使うことができます。

すのこベッドのメリット

すのこベッドの底面にはすきまを空けて板が敷かれており、すきまから空気を逃せるので通気性が良いというメリットがあります。

マットレスより布団を好む人には折りたたみ式のすのこベッドがおすすめです。

・通気性が良く、布団やマットレスのカビ対策になる

通気性が良いことはすのこベッドの最大の利点です。

人は寝ている間に多量の汗をかきます。汗の水分はマットレスや布団を通過してベッドの底に到達し、その後すのこのすきまから蒸発します。

そのため、すのこベッドは湿気がこもりにくく、布団やマットレスからカビの発生を防ぐことができるのです。

・通気性が良いので夏は涼しい

すのこベッドの通気性は蒸し暑い日本の夏に適しています。

他のベッドを使っていると湿気や熱をベッドの底面から逃がすことができません。湿気に悩まされない欧米で発達したベッドは、本来蒸し暑い日本の夏には合わないのです。

すのこベッドであれば、 湿気や熱をすのこのすきまから逃がすことができます。すのこベッドを使えば夏でも快適に寝られます。

・布団ともマットレスとも併用できる

普通のベッドは、マットレスを使うことを前提として作られています。

マットレスの上に布団を敷かずに寝ることが想定されています。マットレスなしで直接布団を敷くと底板の堅さを感じてしまいますし、マットレスの上に布団を敷いても良い寝心地は得られません。

すのこベッドは、底板の上に布団を敷いてもマットレスを置いても使うことができます。折りたたみ式のすのこベッドの中には、布団を敷いたまま折りたたむことで簡単に布団を干せるように工夫されたものもあります。

すのこベッドのデメリット

日本の気候に適したすのこベッドですが、デメリットがないわけではありません。

冬場少し寒くなること、カビ対策のため多少のメンテナンスが必要となることがデメリットです。

・通気性の良さが原因で冬は少し寒い

通気性の良いすのこベッドは日本の夏に適しています。

通気性が良い分、冬になり室温が下がった部屋で寝ると熱を逃がしすぎるため、寒く感じます。

室温が調整されている、ホットカーペットや床暖房を使っている場合は問題ありませんが、寒がりや冷え性の方の場合は対策が必要です。

厚めのマットレスや布団に交換する、床にジョイントマットやコルクマットを敷いて下からの冷気を遮断することで、冬の寒さを防げます。

・メンテナンスが必要になる

すのこベッドは構造上カビが生えにくいベッドですが、お手入れが不要なわけではありません。すのこベッドに必要なお手入れをいくつか紹介します。

  1. 布団を敷きっぱなしにしないで朝起きたら畳む
  2. マットレスを定期的にすのこからおろして立てておく
  3. すのこを定期的に風通しの良い場所で陰干しにする
  4. 部屋を喚起する
  5. 除湿機やエアコンで部屋を除湿する

これらの手入れを定期的に行うことで、カビの発生を防ぐことができます。

すのこベッドを購入する際に確認するべきポイント

現在販売されているすのこベッドは、デザイン・材質・構造の違いにより、種類の幅がとても広いです。

自分のライフスタイルに合ったすのこベッドを購入できれば良いのですが、材質や構造による寝心地の違いはつい見落としがちです。

すのこベッドを購入するときには、ベッドを作る木の種類とベッドの頑丈さを必ずチェックしておきましょう。

木の種類

すのこベッドに使われる木の種類によって、ベッドの性質が変わってきます。

すのこベッドに使われる木の種類は、「桐(きり)」「檜(ひのき)」「杉(すぎ)」「パイン材」の4つです。材質ごとの違いをご説明します。

・桐のすのこベッド

桐のすのこベッドは軽いので、女性や高齢者でも動かしやすく、また、簡単に組み立てられます。

桐は熱が伝わりにくいので、冬は冷たくなりにくく、夏は暑くなりにくい素材です。

桐は湿度によって湿気を吸収したり逆に出したりします。このような材質の特徴をいかした桐のベッドは寝汗からくる湿気の調整に適しています。

・杉のすのこベッド

杉は比較的安価に手に入れられるため、ベッドの価格を抑えられます。

杉も断熱性や湿気を吸収・放出する機能が優れています。杉のすのこベッドは安価で暑さ寒さに強く湿気の調整に優れたベッドです。

・檜(ひのき)のすのこベッド

檜(ひのき)は日本では古くから高級木材として使われてきました。

檜(ひのき)は高級家具の素材としても使われているように、繊維が細かく強度が高いという特徴を持っています。

桐や杉と同様に湿気を調節するうえ、防カビや防虫効果があります。独特な香りがリラックス効果をもたらします。

・パイン材のすのこベッド

「パイン」の英語表記は「pine」であり日本語の「松」を意味します。

主に北米産の松をパイン材と呼び、イエローパイン、ホワイトパイン、ポンデロッサパイン、欧州赤松などの種類があります。パイン材の香りにはリラックス効果があります。パインは桐や檜(ひのき)と比べて安価です。

パインは柔らかい材質です。パイン材のすのこベッドには癒しの効果があります。

ベッドの頑丈さ

多数のパーツを組み合わせて作るのがすのこベッドです。多少の軋みは避けられません。

すのこベッドの場合、底面のすのこに体重を支えるための強度が足りず、床板がしなることできしみ音が発生する場合があります。きしみが気になる方やご家族ご夫婦で使用する場合、頑丈なベッドがおすすめです。

「耐荷重」を見ることでベッドの強度を確認できます。ベッドに乗る人の体重の1.5倍くらいの耐荷重があれば十分です。

すのこベッドに合わせる寝具の選び方

すのこベッドには布団とマットレスの両方を合わせて使用することができます。

布団とマットレスを合わせるときのそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

布団のメリット・デメリット

ここからは、すのこベッドで布団を使用するメリットやデメリットをご紹介します。

すのこベッドに布団を合わせることには、清潔に保てる、折りたたみできるというメリットの他に、寝心地の面でデメリットも存在します。

・布団のメリット

布団を干すことは布団自体を清潔に保つばかりではなく、ベッドに風を通すことになるため、ベッドのメンテナンスにも役立ちます。

丸洗いできる点でも布団はマットレスよりも清潔です。スタンド式のすのこベッドを使えば、寝ている間は布団ごと折りたためるので、ベッドの場所を他の用途に使うことができます。

・布団のデメリット

布団はマットレスほど丈夫ではありません。

布団はもともとやわらかい畳の上に敷いて使う寝具です。布団をフローリングされた床やベッドの板の上に敷くと板の堅さが伝わります。

分厚い布団を使う、布団の下に硬めのマットレスを敷くなどすれば底板の堅さを感じずにすみます。また、布団は軽いですが上げ下ろしが必要です。

マットレスのメリット・デメリット

すのこベッドにマットレスを合わせるメリットは、布団より冬場に暖かく、寝心地が良いという点です。

その一方で、布団に比べて清潔さを保ちにくいのがデメリットです。

・マットレスのメリット

すのこベッドには、内部にコイルが入ったベッド用のマットレスを合わせることができます。

ベッド用のマットレスはクッション性能が高い分だけ、布団より寝心地が良いです。ベッド用のマットレスには厚みもあるため冬場に床から上がってくる冷気を遮断することができます。

・マットレスのデメリット

マットレスは丸洗いできないため、布団に比べ清潔さでは劣ります。

上げ下げが簡単な布団と比べてマットレスはカビが生えやすくいのも難点です。

しかし、定期的にマットレスを立てかけて風を通す、マットレスシートを使用することでこのデメリットは緩和することができます

まとめ

すのこベッドの特徴やメリット・デメリットを紹介しました。

通気性が良いすのこベッドは、湿気の多い日本の気候に適したベッドです。そのため、蒸し暑い夏は寝やすく、快適な睡眠を得ることができます。

すのこベッドを購入するときには、木の種類とベッドの頑丈さにも注意して選びましょう。

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