ベッドの購入を検討する際、部屋のスペースを有効に使いたいという理由でロフトベッドを選ぶ人も多いのではないでしょうか。
とくに、勉強机などを置きたい子ども部屋や、スペースに限りがある一人暮らしのワンルームなどに人気です。
ロフトベッドは大きさがあるので搬入や組み立て、部屋の置き場所などで悩むこともありますが、うまく取り入れることができれば、ベッド下のスペースをさまざまに活用でき、部屋のレイアウトの幅をぐっと広げることができます。
今回は、ロフトベッドのメリットやデメリット、特徴をご紹介するとともに、ロフトベッドに合ったマットレスの選び方についても詳しくご紹介します。
ロフトベッドは空間を有効活用できる
脚が長くベッドの下に空間が生まれるのがロフトベッドです。
ベッド下にはお好みで、収納棚やソファ、テレビ、机などを置いて、有効活用ができます。
そんなロフトベッドを選ぶときのポイントや、メリット、デメリットについて見ていきます。
ロフトベッドの種類は高さ・素材・はしごと階段から選ぶ
ロフトベッドを選ぶときには以下のポイントに着目してみましょう。
高さで選ぶ
まずは寝る場所の高さをチェックします。高さによって使い勝手や、寝ているときの感じ方が変わってきます。
・ハイタイプ
寝る位置が高いためベッド下に大きな空間が生まれます。ベッド下には勉強机を置いたり、収納スペースとしても活用したりすることも可能です。
一方で、寝ているときには天井が近く、やや圧迫感があるかもしれません。部屋のサイズや自分の体形を考慮しながら、高さを考える必要があります。
・ロータイプ
高さがないので、ベッド下の活用方法に限りはありますが、圧迫感が少なく揺れにくいという良さがあります。
また、ベッド下には生活するほどのスペースはありませんが、一般的なベッドに比べると収納スペースを多く取ることができます。
「収納スペースは広く取りたいけれど、ハイタイプのロフトベッドは寝るときの圧迫感がイマイチ」と考えている方におすすめです。
素材で選ぶ
次にチェックしたいのが素材です。ロフトベッドの多くは、パイプ製か木製となっています。それぞれの特徴を簡単に解説します。
・パイプ製
価格が安く、色や種類のバリエーションも豊富です。フレームが細いため圧迫感を軽減できますが、やや軋みやすくなっています。
カジュアルなインテリアに適しています。
・木製
軋みにくく、パイプ製のものより耐荷重性に優れています。パイプ製に比べると脚が太くなりますが、色の淡いものを選べば、圧迫感が軽減します。
価格はパイプ製のベッドに比べると高めです。
見た目の印象は温かみがあり、幅広いインテリアに対応します。
パイプ製も木製も下にもぐった際に、組んだフレームの隙間からマットレスや布団が見えて気になる場合があります。その場合には最初から床板があるものを選ぶと良いでしょう。
機能で選ぶ
ロフトベッドにはさまざまな機能を持った、豊富なバリエーションが用意されています。なかでも、昇り降りに使う道具についてチェックしておくと良いでしょう。
・はしごタイプ
ベッドにのぼるためにはしごを使うタイプです。
手軽にはしごの取り外しができる製品も多く、使わないときや掃除をするときに、じゃまにならない所に移動させることもできます。
一方で、のぼる際に両手両足を使う必要がある上、パイプベッドのはしごはパイプが丸いために滑りやすいという面があります。
・階段タイプ
階段であればはしごよりもすべりにくく、昇り降りしやすくなっています。
やや、設置スペースが取られますが、うっかり足を踏み外す危険も少なめです。
さらに、階段部分がちょっとした収納スペースになっている製品もあって便利です。
その他、機能としては机やソファが一体化したものや、ヘッドボードが収納棚になっているもの、高さや長さを調整できるもの、そして広々としたスペースで寝たい人向けにセミダブルタイプもあります。多種多様なロフトベッドがあるのでぜひ、チェックしてみてください。
ロフトベッドのメリットはスペースの活用
ロフトベッドのメリットは数々ありますが、なんといっても上述のように、スペースの有効活用ができることでしょう。
ベッド下に机やクローゼットなどを置くことで部屋を広く使うことができるほか、ベッド下にソファベッドを置けば、友達が泊まりに来たときに二段ベッドのようにすることも可能です。
また、ベッド下の通気性が良いため、湿気によるジメジメを抑えられるというメリットもあります。多くのロフトベッドは床板が「メッシュ状」や「すのこ状」になっていることも、通気性をアップさせる要因です。
しかも、ほこりは床から30cm程度の高さを舞うことが多いため、ロフトベッドであれば睡眠時にほこりを吸い込む心配が少なめです。
それでも気になる場合にはベッド下をこまめにそうじすることがベストですが、ロフトベッドはベッド下にもぐりこみやすく掃除機をかけることも比較的に簡単です。
さらに、ついベッドの上でダラダラしているうちに寝落ちしてしまいがちな人は「あえてロフトベッドを選ぶ」という考え方もあります。
ロフトベッドは寝る位置が高いことから、腰かけるということはほとんどしません。そのため、寝る前のルーティーンを終えてしっかりと寝支度してから横になるなど、生活にめりはりがつけやすくなります。
来客時に寝床が見えにくいというのもメリットです。
ロフトベッドのデメリットは昇り降りの不便さ
以上がロフトベッドのメリットですが、デメリットもあります。デメリットもしっかりと理解してから購入すると失敗がありません。
・昇り降りが不便
ロフトベッドを使うためには昇り降りが必要なため、起床やトイレ、忘れ物をした際に面倒に感じてくることがあります。体調が悪い時やケガをしたときなどはとくに、昇り降りがたいへんです。
・圧迫感がある
ベッドが目線の位置にある上、脚の存在が大きく、部屋で過ごしているときに圧迫感があると感じるかもしれません。
さらに、寝るときには天井が近くにあり、起きたときに頭がぶつかりそうになる人もいます。
・揺れや軋みが気になる
脚が長いために、一般のベッドよりも揺れや軋みを感じやすくなります。地震や外からの振動もやや大きめに感じるかもしれません。
・夏は暑い
温かい空気は上に溜まりやすい性質があり、ロフトベッドで寝ると夏場はかなり暑く感じるかもしれません。一方、冷房が近くにあるため、直接風があたってしまう場合もあります。
しかし、これらの欠点も少しの工夫でカバーができます。
圧迫感については部屋のレイアウトを見直したり、高さを調整できるものを選んだりすると良いでしょう。
揺れや軋みに関しては、フレームがしっかりと太く、横揺れ防止の補強棒が入っているものなどを選ぶと解決します。
暑さ対策としては、サーキュレーターや扇風機を使用することで室内の空気を循環させるのが効果的です。また、夏場は暑いものの、冬場は暖かさを感じやすくなるので、それをメリットとして考えることもできます。
ロフトベッドのためのマットレスの選び方
心地良い眠りのためには、ロフトベッドにもマットレスが必要です。そこでロフトベッドに合ったマットレスの選び方を紹介します。
ロフトベッドはマットレスが必要で布団だけは難しい
ロフトベッドはベッド用マットレスを使うことを想定しているものが多く、敷布団だけではクッション性の確保ができません。
そのため、寝ているうちに体が痛くなってしまいます。
布団だけを敷く人も多いかと思いますが、それでは体圧の分散ができないため、体の出っ張った部分だけに圧がかかり、余計に体が痛くなることがあります。
そこで、クッション性があり体圧の分散もできるマットレスを設置することをおすすめします。
ロフトベッドのマットレスの適切な厚み
ロフトベッドに設置する場合に、最も気にしたいポイントはマットレスの厚みです。
手持ちのマットレスをそのまま使いたい場合もありますが、厚みのあるタイプであれば注意が必要です。
マットレスが厚い場合、寝たときの体の位置がベッドガードより高くなってしまい、落下を招いて危険です。機能はしっかりとありながらも、やや薄めのものを選ぶようにします。
薄型にプラスして三つ折りができるタイプだとさらに便利です。コンパクトにまとめられるので、高さのあるロフトベッドでも簡単に上げ下げが行えます。
マットレスを選ぶ際には重さにも気をつけてください。ロフトベッドは耐荷重が低いものが多いので、軽めのものを選ぶのがベターです。
薄型で軽めのものであれば、掃除も簡単です。もともとロフトベッドには湿気がこもりにくくお手入れが簡単というメリットがありますが、ほこりの掃除やシーツ交換をこまめにしましょう。
ロフトベッドでもコイルマットレスが使える
厚さや重さに注意する以外には、どんな点に着目してマットレスを選ぶのが良いのでしょうか。
そこで、まずはマットレスにはどんな種類があるのかチェックしてみましょう。今、市販されているマットレスには以下の3種類のものが多くあります。
・ボンネルコイルマットレス
マットレスの中にあるコイルが連結していて、面で体を支えます。硬めで通気性、耐久性に優れています。
・ポケットコイルマットレス
一つ一つのコイルが独立して袋(ポケット)に入っています。体を点で支え、フィット感があります。
・高反発ウレタンマットレス
マットレスにはウレタン製のものもありますが、反発力の高いものならば体が沈みこまず、大柄な人でも寝返りがしやすいなとのメリットがあります。
以上の3種類のなかでも人気が高いのがポケットコイルマットレスです。
独立したそれぞれのコイルが重みに合わせて沈むため、体圧がかかる場所の負担が少なく自然な態勢で寝ることができます。
ポケットコイルマットレスで気になるのは厚みですが、9~10㎝程度のものであれば、ロフトベッドで使用しても問題ないでしょう。
ロフトベッドのためのおすすめマットレス
薄型で扱いやすいのに、高性能であるというポイントをふまえたうえで、ロフトベッドにおすすめのマットレスを二つ紹介します。
薄型でも機能性は十分/薄型ポケットコイルマットレス 3Dメッシュ/ブリーズ【Brise】
ポケットコイルマットレスですが厚さ10㎝という薄型のため、ロフトベッドに適しています。
5面メッシュ構造で通気性に優れているので、内部にカビやダニが発生しにくいという特長もあります。
体にフィットしやすいという、ポケットコイルマットレスの魅力を十分に感じられます。
三つ折りで使いやすい/高反発ウレタンマットレス 三つ折り【COMSS】
コンパクトに三つ折りにすることができるので、ロフトベッドへの上げ下げも簡単です。スベスベ滑らかな肌触りなので、就寝時に動きやすく寝返りが打ちやすいのも魅力です。
高反発タイプのマットレスだから、長時間使用してもへたりにくくなっています。
ロフトベッドに合う快適なマットレスを購入しましょう
ロフトベッドは限られたスペースを有効に使うことができます。
高さ、素材、機能を考えながら、部屋のサイズやインテリア、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶと良いでしょう。
ロフトベッドに合わせたマットレス選びも大切です。
ポイントとしては
- ベッドガードよりも寝ている位置の高さが出ない薄型のもの
- ベッドに負担のない軽量のもの
- 体を自然な状態で保てる機能を持ったもの
が挙げられます。
お部屋の空間を有効活用しながら、ロフトベッドで快適な毎日をお過ごしください。