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ベッドの上に空間が広がるローベッドは、部屋を広く見せることができる人気のベッドです。
ここではローベッドの種類と特徴、メリットとデメリット、選び方を解説した上で、おすすめのローベッドを3つご紹介します。
ローベッドとは
床からの高さが低いタイプのベッドで、比較的少ない予算で高級感のある見栄えが得られます。
同じような特徴を持つベッドのことをフロアベッドと呼ぶこともありますが、多くの通販サイトは「ローベッド(フロアベッド)」などと表記しており、二つの間に大きな違いはありません。
ローベッドの種類と特徴
ローベッドはベッドフレームや機能によりさまざまな種類があります。
ローベッドを購入する際は、それぞれの種類の特徴を理解して、自分や家族の使い方に合ったベッドを選びましょう。
ここでは、主なローベッドの種類である「連結型」「電動リクライニング型」「折りたたみ型」「脚付きタイプ」について解説します。
連結型
2つのローベッドを横に連結させて使えるベッドです。
シングルサイズのローベッドを2台連結させたり、シングルサイズとセミダブルサイズのローベッドを2台連結させたりして使うことができます。
シングルサイズのベッドを2台並べると横幅200cmとなり、「ワイドキング」サイズのベッドとして使えます。
新婚夫婦の時、小さい子供がいる間は連結させて家族全員で寝て、子供が大きくなったら分離して2人が別々に寝るなど、ライフステージや状況に応じて使い方を変えられる柔軟性が高いベッドです。
電動リクライニング型
電動リクライニング型のローベッドは、スイッチを押すと背中や足の部分が持ち上がる機能がついたベッドです。
ローベッドは高さが低いので、起き上がるときに腰に負担がかかります。高齢者や介護が必要な人、腰痛をかかえた人にとって、リクライニング機能は起き上がりを助けるうれしい機能です。
また、寝る前に本を読んだり、テレビを観たりするのにも便利です。なお、リクライニング型のローベッドを選ぶときには、マットレスもリクライニング機能に対応している必要があるので、注意しましょう。
折りたたみ型
二つに折りたためるローベッドです。
折りたたみ型のローベッドは、パイプでできたフレームの上に、すのこが乗る構造が大半です。折りたたむことで、昼間使用していない時に部屋のスペースを有効に活用することができます。
なお、布団であればベッドと一緒に折りたたむことができますが、マットレスと一緒に使いたいのであれば、二つ折りできるかどうかを事前に確認する必要があります。
その他、ベッドの下に物を置くと折りたためなくなる点、中には構造が不安定できしみやすいベッドがある点にも留意が必要です。
脚付きタイプ
ローベッドには脚のあるタイプと、脚のないタイプがあります。脚のないタイプのローベッドを「フロアベッド」と呼ぶこともあります。
脚付きタイプは脚なしタイプに比べ、やや高さが出るものの、脚があることでベッドの下がすっきり見え、より高級感を出すことができます。
また、脚付きタイプのローベッドの中には、マットレスに直接脚がついた「脚付きマットレス」と呼ばれるベッドがあります。
脚付きマットレスは構造がシンプルなため、比較的安価です。一方で、脚付きマットレスはマットレスだけを取り買い替えることができません。
ローベッドのメリット
ローベッドは、何といってもその低さゆえの空間確保が最大のメリットですが、その他にも多くのメリットがあります。
以下では、
- 部屋が広く見える
- 日本人の伝統的な生活感覚に合っている
- 連結しやすくサイズを柔軟に変えることができる
- 通気性を確保しやすい
といった代表的なメリットについて解説します。
部屋が広く見える
ベッドが床に近い分、ベッド上の空間が広いので、高さのあるベッドを置いた時よりも部屋が広く見えます。天井までが高く、目線が低くなることで、ゆとりのある空間が演出されます。
ローベッドを置くと部屋全体の高級感が高まり、高い天井を見上げて横になるので、開放的な気分を味わえます。
布団を使ってきた日本人にはローベッドの低さは落ち着く
歴史的に見ると、日本人は長い間、畳や板の上に布団を敷いて寝てきました。昼間も座布団やちゃぶ台(脚の短いテーブル)で過ごしてきたので、部屋の低い位置を使う生活に慣れています。
低い位置で寝られるローベッドは、日本人の多くが親しみを持ちやすいベッドなのです。
また、寝る位置の低さは安全面でもメリットがあります。例えば、子供がベッドから落ちたとしても、ローベッドであれば怪我の心配は少なくなります。
子供が増えても増幅できるので家族一緒に寝られる
ローベッドは構造がシンプルなものが多く、容易に連結・増幅できます。
そのため、ライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に使い方を変えることができます。ダブルサイズのローベッドを2台並べると、幅約280cmの非常に広いサイズのベッドができますが、これなら子供が増えても家族4~5人まで一緒に眠れます。
子供がさらに大きくなってからは、ベッドを2つに分けることで、夫婦が互いに振動を与えずに眠ることができます。
大きなベッドを1台買うよりも、連結できるベッドを2台買う方が、異なるスタイルで使うことができ、家族で長く使い続けることができるのです。
デザインがおしゃれ
ローベッドは、デザインがおしゃれで高級感があります。ベッドが低い分、空間に余裕があり、ゴージャスな雰囲気を演出できるのです。
また、脚付きのローベッドであれば、脚があることでベッド下をすっきり見せられて、高級感が増します。
ベッドフレームに一回り小さなマットレスを置くと、マットレスの脇に飲み物や雑誌などを置くスペースができますが、これを「ステージレイアウト」と言います。ローベッドはステージレイアウトによって、おしゃれさを演出することができます。
通気性がよい
快適な睡眠のためにはマットレスのメンテナンスが欠かせません。日本の夏は蒸し暑く、人は1日にコップ1杯ほどの汗をかくため、マットレスの湿気対策は必須です。
一般的な高さのベッドの場合、床板下の空間が引き出しなどで塞がれていることが多く、湿気がこもりがちですが、
例えば、脚付きのすのこタイプのローベッドであれば、空気が通りやすく寝汗の湿気を効果的に排出することができます。
ローベッドのデメリット
ローベッドは寝る位置が低いことから、いくつかのデメリットも持ち合わせています。
以下では、主なデメリットとして、
- 収納スペースがない
- 床から舞い上がる埃の影響を受けやすい
- ベッド下の掃除が大変
- 床からの冷気の影響を受けやすい
の4点を解説した上で、器具やグッズを使ってデメリットを緩和・解消する方法をご紹介します。
ベッド下に収納場所がない
ローベッドはベッド上の空間を確保できる分、ベッド下には空間がほとんど、あるいは全くありません。
一人暮らしのワンルームマンションや部屋が狭い場合、ベッド下に収納力がないのは大きな痛手であるため、ローベッドを買うかどうかは慎重に検討すべきです。
ただし、脚付きのローベッドであれば、場合によってはベッド下に収納ボックスを置くことができるかもしれません。
床から舞い上がるホコリの影響を受けやすい
ホコリの元は主に布団や衣類から出た繊維のクズです。繊維のクズが絡み合い、そこに皮膚のかけらや土などが混じり、さらにダニやカビなどが付着したものがホコリです。
人が活動している間に出た繊維のくずは空中に舞っており、人がいなくなると次第に沈殿し、静電気でくっついて床にある大きなホコリになります。
ローベッドに寝ていると、床面が低いため、当然床から舞い上がったホコリの影響を受けやすくなります。ホコリを減らすには、部屋を換気する、帰宅した時に外で体をはたく、布製品を減らす、といった対策のほか、空気清浄機を使用するという方法があります。
ベッド下の掃除が大変
ローベッドはベッド下のスペースが狭いため、掃除機が入らなかったり、入りにくかったりするので、掃除をする時にはやや苦労します。
そこで、柄の長いモップを使ったり、ベッド下に潜り込んでくれるロボット掃除機を使ったりすれば、ある程度掃除はしやすくなります。
寝ていて寒いと感じやすい
部屋の中の暖かい空気は上に、冷たい空気は下に移動します。ローベッドは寝る高さが低いので、冷たい空気の中で寝ることになりがちです。
特にフローリングの床は冷えやすく、下からの冷えの影響を受けやすくなります。
サーキュレーターを使って部屋の空気を循環させたり、ベッドの下にコルクマットやジョイントマット、断熱シートなどを敷いて、床からくる冷えを遮断させたりすることが、寒さの解消には有効です。
ローベッドの選び方
実際にローベッドを選ぶ際には、まず予算に余裕を持たせることが大切です。
ベッドは多くの場合、長期間にわたって使うものであり、ベッドの寝心地は日常生活のクオリティを直接左右します。安さばかりを追求するのは、あまりおすすめの考え方ではありません。
また、ローベッドと言っても、ベッドは大きな家具なので、部屋の中でどこに配置するかは事前に確認が必要です。ベッド下に収納スペースがとれない分、他の収納家具の配置についても併せて検討しましょう。
さらに、ライフスタイルの変化を念頭にしたベッド選びも重要です。
例えば、連結型のローベッドを2台選べば、家族が増えたり、子供が成長したりした場合にも、柔軟に使い続けることができます。
他にも、リクライニング機能が付いていれば、年齢とともに身体が痛むようになっても、ストレスなく使用することができるでしょう。
まとめ
今回はローベッドについてご紹介しました。
ローベッドは、ベッドの上に空間が広がるスタイリッシュなベッドで、古くから布団を使ってきた日本人にとっては、馴染みやすいベッドでもあります。
ローベッドを選ぶときにはメリット・デメリットを考慮した上で、長期間の使用を見据え、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。