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家族の増員や子どもの成長に伴い、限られた部屋のスペースを有効活用すべく、二段ベッドを検討される方も多いでしょう。
二段ベッドの購入を考えてはいるものの、どのような種類の二段ベッドがあるのか、何をポイントに選べばよいか分からず、お困りの方もいらっしゃると思います。
この記事では、二段ベッドのメリットとデメリットや、種類、選ぶときのポイント、そしておすすめの二段ベッドをご紹介します。
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二段ベッドの特徴
二段ベッドを使用する上での主なメリットとして、
- 省スペースになる
- ベッドを2台買うより安くなる
という2点が挙げられます。
・省スペースになる
縦の空間を使うことにより、ベッド1台分のスペースで2台のベッドを設置できるため、限られたスペースを有効に活用することができます。子供が2人いるにも関わらず、家の間取りの関係で子供部屋を1部屋しか確保できない場合もあるでしょう。
そのような場合でも二段ベッドであれば、ベッド2台を省スペースで設置できます。また、上下のベッドは互いにある程度区切られた空間になるため、プライベートスペースも確保できます。
・ベッドを2台買うより安くなる
材質や構造によって価格は変わるものの、二段ベッドはシングルベッド2台を購入するよりも費用を抑えることができます。
また、上下セパレートタイプの二段ベッドであれば、子どもの成長に合わせ、分離させてシングルベッドとして使用できるため、コストパフォーマンスは断然高くなります。
二段ベッドのデメリット
二段ベッドを導入した場合の代表的なデメリットとしては、
- 揺れを感じる
- 圧迫感がある
- 処分に手間がかかる
の3点があります。
・揺れを感じる
二段ベッドの構造にもよりますが、上段の人は寝ている際の寝返りや、寝起きする際の振動が気になる場合があります。
そういった場合は、耐荷重の大きいもの、振動軽減のためのワイヤーを使用しているもの、柱が太いものなど、振動が伝わりにくい構造のものを選ぶことで対策が可能です。
使っているうちに振動を感じるようになった場合には、ボルトの締め直しで改善できることもあります。
・圧迫感がある
二段ベッドは高さがあるため、どうしても天井までの距離が近くなり、部屋に圧迫感が出てしまいます。圧迫感が気になる場合は、ロータイプや親子タイプを選ぶのがおすすめです。
また、高さがある分、二段ベッドの配置に困ることもあります。
エアコンの風が直接当たらないか、照明の明るさは問題ないか、窓の開け閉めに影響はないかなど、ベッド周囲の環境を考えて配置しましょう。
・処分に手間がかかる
床板や柱など、ベッドを構成するパーツが多いため、解体作業は大変です。
自治体の廃品回収は、指定の場所に運び込む必要がある場合もあり、買おうとしているベッドを自分で解体し、運搬することが可能かどうか、よく検討する必要があります。
廃品回収業者に依頼する方法もありますが、二段ベッドはリサイクルショップでの需要が高いため、買い取り依頼に出すのも1つの方法です。
二段ベッドの種類
二段ベッドには様々な種類があります。
主なタイプとして、親子タイプ、階段タイプ、はしごタイプをご紹介します。
ベッドの下の段をしまえる親子タイプ
親子タイプとは、スライドベッドやペアベッドとも呼ばれる、低い二段ベッドを指します。
メーカーによってベッドの高さは異なりますが、通常の二段ベッドよりも高さは低く、シングルベッドと同じか、やや高いくらいのものが主流です。
そのため、通常の二段ベッドと比べると、部屋への圧迫感があまりありません。下段はベッドとしても使用できる他、収納として活用することもできます。
下段は引き出して使うため、床が傷つかないよう、キャスター付きのものにしましょう。また、下段のベッドを収納する分、上段のベッドがやや長い構造になるため、その分の設置スペースも必要です。
上り下りが安全な階段タイプ
二段ベッドというと、「はしごの上り下りが危険なのでは?」と思われる方もいるかと思います。
そのような危険性を気にされる方には、安全面を考慮した階段タイプの二段ベッドをおすすめします。
はしごタイプに比べると、階段部分の設置スペースが余計に必要になりますが、寝ぼけてはしごから落下する危険を減らすことができます。
また、階段であれば、上段への行き来も楽になるので、布団の上げ下ろしも容易に行うことができます。さらに、階段部分が収納になっているものを選べば、階段部分のスペースも有効活用できます。
ベッドスペース最小のはしごタイプ
二段ベッドは、はしごタイプが一般的なので、種類や価格帯もバリエーションに富んでいます。また、階段タイプよりも全体的に安価です。
はしごには垂直式と斜め式とがあります。
垂直式ははしご部分の設置スペースが最も小さく、見た目もすっきりしていますが、上り下りが少々大変というデメリットがあります。斜め式は、はしごが二段ベッドに対して斜めにかけられているため、比較的スムーズに上り下りできますが、はしごを設置するためのスペースが必要です。
二段ベッドにあると便利な機能
二段ベッドにはスペースを有効活用できるといったもの以外にも、便利な機能が付いたものがあります。
主な機能として、ベッド下や階段の収納機能、地震時の避難場所になる機能、分割機能をご紹介します。
ベッド下や階段が収納スペースになる
二段ベッドのスペースをさらに有効活用できるよう、下段のベッドの下に収納機能が付いたものや、階段部分が収納になるタイプがあります。
部屋に散らかりがちなおもちゃや、洋服などを収納すれば、部屋をよりすっきりと見せることができます。
あらかじめ引き出しなどの収納機能が付いていない場合でも、下段のベッド下の高さによっては、収納ボックスを配置できる場合もあります。
地震発生時に避難ができる
上下段がボルトできちんと固定されている二段ベッドは、地震対策に非常に有効です。二段ベッドは高さがあるので、万が一クローゼットなどの大きい家具が倒れてきた場合でも、二段ベッドがストッパーとなって、二段ベッドと倒壊物との間に隙間ができ、下敷きにならずに済んだという事例があります。
また、二段ベッドは、ベッド自体の強度も高いため、上段であっても地震発生時には、落下防止用の柵が盾となって落下物から身を守ってくれます。
分割できる
二段ベッドには上段と下段とを分割し、それぞれシングルベッドとして活用できるタイプや、2台繋げてキングサイズのベッドとして使うことができるタイプもあります。
子どもの成長やライフプランをあらかじめ考慮して購入しておけば、生活環境の変化にも柔軟に対応することができます。
必要用途に応じた二段ベッドを選ぶポイント
実際に二段ベッドを選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。
ここでは、特に注意したいポイントとして、適切なサイズを選ぶこと、強度と荷重を確認すること、素材を気にして選ぶことの3点をご紹介します。
部屋のスペースに合ったサイズを選ぶ
シングルベッドのサイズは、一般的には約97×195cmです。二段ベッドの場合は、これにフレームの大きさを加えて考慮する必要がありますが、一般的な男性を含め、子どもから大人まで使用できるサイズです。
子どもが成長してからも二段ベッドの使用を考えている場合は、この約97×195cmのサイズを選びましょう。メーカーによって二段ベッドのサイズは異なりますが、約97×195cmのものは、ベッド全体の長さが200cmを超えるため、必ず実際の長さを確認してから購入してください。
また、二段ベッドは高さにも注意が必要です。二段ベッドの上段床板の高さは120~130cmが一般的です。寝起きする際に天井に頭をぶつけないか、横になった時に天井と近すぎて圧迫感を感じないか、ベッドを使用する際の姿勢について、あらかじめシミュレーションしてから購入しましょう。
強度と荷重をチェックする
ベッドを選ぶ際、「耐荷重○○kg」という表記を見かけたことはないでしょうか。
これはメーカーが出している数字で、静止時に垂直に荷重がかかった場合、「この重さまでは100%に近い確率で壊れない」としている基準値のことです。上限値ではないため、耐荷重を超えてもすぐに壊れるわけではないものの、安全のためには耐荷重を必ず守って使用しましょう。
耐荷重を確認した上で、床板やすのこに厚みがあるものや、すのこを支えている四方受桟という支えが四方向にしっかりついたものを選ぶと、強度も安心です。
素材別で選ぶ
二段ベッドの主な材質として、木製タイプ、スチール製タイプ、パネルタイプがあります。
ここからは、材質による特徴をご紹介します。
・木製タイプ
スチールタイプに比べると柱が太いため、圧迫感がある一方で、木の温かみがあり、部屋のコーディネートがしやすいという特徴があります。
環境によっては反りや割れが生じる場合があるので、注意が必要です。
・スチール製タイプ
柱や柵が木製よりも細いため、シンプルですっきりとした印象を与えます。
軋みやすいため、軋みの音が気になる方は避けておくのが無難です。
・パネルタイプ
パネルタイプとは、細かな木繊維を固めて作った、合成木材のパネルが全面に使用されているものです。
パネルで囲われている面積が多い分、圧迫感がありますが、耐久性に優れています。
まとめ
二段ベッドのメリットとデメリット、種類、選ぶときのポイント、そしておすすめの二段ベッドをご紹介しました。
二段ベッドにも、さまざまな機能や種類があることがお分かりいただけたと思います。今回ご紹介した内容を参考にしていただき、ご自身の部屋のスペースに合った二段ベッドを探してみてください。